個人 | 団体※1人につき 20人以上 |
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一般 | 1200円(1100円) | 960円 |
静岡市内居住 70歳以上の方 高校生・大学生 |
840円(770円) | 660円 |
小学生・中学生 | 300円(270円) | 240円 |
個人 | 団体※1人につき 20人以上 |
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一般 | 600円 | 480円 |
静岡市内居住 70歳以上の方 高校生・大学生 |
420円 | 330円 |
小学生・中学生 | 150円 | 120円 |
静岡市内居住・通学の小中学生、未就学児は無料 |
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霊山寺は平野を見下ろす山の中腹にある寺です。室町時代の建造物である山門(霊山寺仁王門【重要文化財】)には、平安時代~鎌倉時代の作とされる高さ2m以上もの金剛力士立像(仁王像、静岡県指定文化財)が伝わります。令和5年度から修理が行われ、かつての姿となった金剛力士像(阿形、吽形)を寺外で初公開します。
有度山に創建された久能寺は、最盛期の平安時代末期~鎌倉時代初期には三百以上の僧坊を擁する大寺でした。海に面した久能寺は、観音をまつる寺で、舞楽などの芸能が栄えました。また、禅僧の聖一国師(円爾)も久能寺と関わりました。
このように歴史豊かな久能寺とそこに伝わる仏像について、紹介します。
木像菩薩坐像
(静岡市指定文化財 鉄舟禅寺所蔵)
木造文殊菩薩坐像像内納入品
「大聖文殊種字一万躰巻子」(鉄舟禅寺所蔵)
木造宝冠阿弥陀如来坐像
(静岡県指定文化財 一乗寺所蔵)
観音の霊場である霊山寺には、本尊である千手観音を守る二十八部衆(そのうち二十六体)の立像が伝わります。台座などにある修復の銘によれば、二十八部衆が麓の村(大内村)の人びとの信仰を集めて、鎌倉時代・室町時代・江戸時代に繰り返し修理されてきました。
今回は二十八部衆のうち八体を展示します。
木造二十八部衆伝毘楼勒叉立像
(静岡県指定文化財 霊山寺所蔵)
新光明寺は、かつて静岡市中心市街に境内地があり、重要文化財の阿弥陀如来立像を伝えています。阿弥陀如来立像は、慶派と呼ばれる仏師の作風とされています。慶派の仏師は鎌倉幕府北条氏の膝元の伊豆で仏像をつくっており、慶派が静岡の仏像制作に携わったことが考えられます。
令和元年度の修復後、寺外初公開です。
木造阿弥陀如来立像
(重要文化財 新光明寺所蔵)
建穂寺は駿河国府と関わりがあった国分寺・国分尼寺ともつながりがありました。さらに禅僧の大応国師(南浦紹明)が学んだ寺でもあります。寺は明治の廃仏毀釈で廃寺となり、その後、焼失しましたが、地元の人々の手で運び出された仏像は焼失を免れました。
木造伝阿弥陀如来坐像
(静岡市指定文化財 建穂自治会所蔵)
静岡市には、仏像をはじめ様々な文化財が伝わっています。文化財は「地域の宝」として、人々の手で守られることで、後世へと受けつがれます。その例として、霊山寺と建穂地域における仏像の保存活動を紹介します。
文化庁が定める「文化財保護強調週間」にあわせて、10月から12月は普段は非公開の静岡市内の文化財が特別に公開されます。普段は見られない仏像をはじめとした文化財を訪ねてみてはいかがでしょうか。